「相手から投資を勧められた」「会ったことがないのにお金の話が出た」「LINEへ移ってから話が急に変わった」——そんなときは、一度立ち止まって確認してください。
マッチングアプリは40代・50代にとって新しい出会いを探せる便利な方法ですが、恋愛感情や信頼を利用して金銭をだまし取るSNS型ロマンス詐欺にも注意が必要です。
この記事では、警察庁などの2026年の公的情報をもとに、典型的な手口、見分け方、不安を感じたときの対応、すでに送金してしまった場合の相談先まで、順番に解説します。
- LINEへ移っただけで詐欺と決めつけず、複数の違和感を確認する
- 投資・暗号資産・副業・旅費・手数料など、お金の要求が出たら送金前に止まる
- 2026年8月末の警察庁暫定値では、SNS型ロマンス詐欺は3,506件・被害額325.8億円
- 一人で判断せず、警察相談専用電話#9110や消費者ホットライン188などを利用する
マッチングアプリのロマンス詐欺とは?
SNS型ロマンス詐欺は、SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手とやり取りを重ね、恋愛感情や親近感、信頼を抱かせたうえで、投資や送金などへ誘導して金銭をだまし取る手口です。
最初から露骨にお金を要求するとは限りません。日常会話を続け、将来の話をしたり、好意を示したりして距離を縮めた後に「二人の将来のため」「一緒に資産を増やそう」などと投資を持ちかけるケースがあります。
出典:警察庁「令和8年8月末における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」「令和8年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)」


なぜ40代・50代こそ知っておきたいのか
40代・50代が特別に「だまされやすい」と決めつけるのは適切ではありません。ただ、警察庁の2026年上半期データでは、SNS型ロマンス詐欺の被害は40代〜60代に多く見られます。
仕事や家庭が落ち着き、新しいパートナーを探し始める時期と重なる人もいます。だからこそ、相手を疑い続けるのではなく、お金の話が出たときに確認する基準を持っておくことが大切です。
こんな流れになったら一度確認しよう
警察庁が紹介する事例では、次のように段階を踏んで金銭の話へ進むケースがあります。
- SNSやマッチングアプリで知り合う
- メッセージを重ねて親しくなる
- LINEなど別の連絡手段へ移る
- 将来・結婚・投資などの話が増える
- 投資サイトや暗号資産、送金へ誘導される
- 「税金」「保証金」「手数料」などの名目で追加送金を求められる
- 出金できなくなったり、相手と連絡が取れなくなったりする
LINEなどへ移ること自体が詐欺の証拠ではありません。重要なのは、急速な親密化、不自然な投資話、送金要求、知らないサイトへの誘導などが重なっていないかです。
相手の言動全般に違和感がある場合は、次の記事で要注意人物の特徴を確認できます。

怪しい相手を見分けるチェックポイント
- 会ったことがないのに将来や結婚を急いで語る
- 投資・暗号資産・FX・副業で利益が出ると強調する
- 「必ず儲かる」「元本は安全」などと断定する
- 相手が指定するサイトやアプリへ入金するよう求める
- 旅費・治療費・税金・保証金・手数料などを要求する
- 送金を断ると態度が変わる、または何度も説得する
- プロフィールや仕事、居住地などの説明が何度も変わる
- 家族や友人、金融機関などへ相談しないよう求める
一つ当てはまっただけで相手を詐欺師と断定するものではありません。ただし、お金の要求と複数の違和感が重なった場合は、送金せず第三者へ相談してください。
アプリを利用する前から安全対策を整理したい場合はこちらも参考になります。

不安になったらどうすればいい?【状況別】
まだお金を払っていない
送金や契約を急がず、相手とのやり取り、プロフィール、送られてきたURLや口座情報などを保存してください。相手に確認する前に、家族や信頼できる人、公的な相談窓口へ相談する方法もあります。
お金を払うよう要求された
恋愛関係の相手であっても、投資資金、暗号資産、旅費、保証金、税金、手数料などを求められたら、まず支払いを止めてください。「今日中」「今だけ」などと急かされても、その場で判断する必要はありません。
LINEなどへ移動してから不審になった
LINE交換だけで詐欺とは判断できません。ただ、アプリ外へ移動した直後から投資や送金の話が始まった、知らないURLが送られてきた、アプリのアカウントが消えた、といった変化が重なれば注意が必要です。やり取りの記録を残し、利用していたアプリの通報機能も確認しましょう。
投資・暗号資産を勧められた
相手が指定した投資サイトや暗号資産サービスへ、言われるまま入金しないでください。金融庁は、SNSやマッチングアプリ等で知り合った相手からの投資勧誘に注意を呼びかけています。金融事業者の登録状況を公式情報で確認し、不安があれば金融庁や警察へ相談してください。
すでに送金してしまった
追加送金を止め、相手とのメッセージ、振込先、振込記録、利用したサービス名、URL、相手のプロフィールなどを保存してください。銀行振込やカード決済を利用した場合は、利用した金融機関・カード会社にも早めに連絡し、警察や消費生活センターへ相談してください。
投資だけではない|高額契約や借入れへの誘導にも注意
注意したいのは、典型的な投資型のロマンス詐欺だけではありません。消費者庁は2026年6月12日、マッチングアプリで知り合った相手をきっかけに、コンサルティング契約へ勧誘され、消費者金融から高額な借入れをして支払ったという相談について注意喚起しています。
- 「仕事を紹介できる」「稼げる方法を教える」などと誘う
- 別の人物や事業者との面談へ誘導する
- 高額な契約をその場で決めるよう求める
- 「借りてもすぐ返せる」などとして借入れを勧める
恋愛目的で知り合った相手から、突然ビジネスや高額契約の話が出た場合も、その場で契約せず、188などへ相談してください。
一人で判断しなくていい|相談できる公的窓口
「詐欺かどうか確信がない」という段階でも相談できます。相手に知られず確認したいときも、一人で抱え込まず公的窓口を利用してください。
- 警察相談専用電話 #9110:犯罪やトラブルについて警察へ相談したいとき
- 消費者ホットライン 188:契約や支払いなど消費生活上のトラブルを相談したいとき
- 金融庁「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」0570-050588:投資勧誘について相談したいとき(IP電話 03-6206-6066、電話受付は平日10:00〜17:00)
緊急に警察官の出動が必要な事件・事故の場合は110番を利用してください。
怖がりすぎず、安全に恋活を続けるために
ロマンス詐欺の存在を知ると、「マッチングアプリは使わないほうがいいのでは」と不安になるかもしれません。しかし、危険な手口があることと、マッチングアプリそのものが危険であることは同じではありません。
大切なのは、相手を最初から疑うことではなく、お金の話が出たら一度止まる、知らない投資先へ送金しない、違和感があれば第三者へ相談するという基準を持つことです。
安全面も含めて自分に合うサービスを選び直したい場合は、次の記事から確認してください。
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自分に合うサービスを選び直したい方は、比較ポイントを確認してください。

初心者として基本から見直したい方は、失敗しやすいポイントと対策を確認してください。

まとめ
SNS型ロマンス詐欺では、恋愛感情や信頼を利用し、投資や送金へ誘導する手口があります。2026年上半期の警察庁データでは40代〜60代の被害が約8割を占めており、40代・50代も知識として手口を知っておくことが大切です。
ただし、LINE交換や好意的な言葉など、一つの行動だけで相手を詐欺と決めつける必要はありません。複数の違和感と金銭要求が重なったら、送金せずに立ち止まってください。
不安を感じたときは、一人で判断せず、#9110、188、金融庁の相談窓口などを利用しながら、安全に恋活を続けていきましょう。


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